午前11時40分に暖簾がかかる狸小路6丁目のラーメン店
喜來登(きらいと)
何と読むのか?フリガナがないと分かり辛い店名の『喜来登』は、昔ながらの札幌ラーメンを提供する人気店だそうで
久しぶりに王道の安心感のある一杯が食べたくなり暖簾をくぐってみました
店内
たくさんの著名人のサインが飾られた店内は、雑然とした感じはありますが木をふんだんに使用され
どことなく山小屋風
シャキシャキした非常に愛相の良い女性スタッフが、相方と2名にも関わらず6名掛けのテーブル席へ案内してくださいました
席に着くとお冷がサーブされ、”お味は、みそ・しお・しょうゆ、どれに致しましょう?”と、これまたテンポ良くイイ感じでオーダーを取ってくれるのです
喜来登(きらいと) メニュー
スタッフが仰ったように、ラーメンは3択!
その他、大盛・ライスと、生ビール(キリン一番搾り¥500)のみ
みそラーメン ¥800
待つこと10分ほどで着丼した驚愕の葱タワーのみそラーメン!!
近付いて撮ると葱の山の頂上が切れてしまう圧倒的な盛りの良さ!
サーブ時に”スープは底の方が味が濃くなっている”とのニュアンスの案内があり、葱を沈めて食したい相方は、二郎でいうところの「天地返し」作戦決行!
熱々のスープが得意ではない猫舌な相方は、丁度良いスープの熱さにもなったと大喜び
温度もですが味的にも塩梅良く混ざったようでレンゲも箸も止まらない様子
“スープも麺も「これぞ札幌味噌ラーメン!」という味でバランスの取れた一杯に、他の老舗札幌ラーメンとは一線を画するネギの山は辛味もなくシャキシャキした食感で良いアクセント。そして、チャーシューは入らないけどもゴロリとしたひき肉がたっぷり入り食べ応えあり!
以前食べた『大公』と『昼ラーメン太郎』の中間かなという老舗っぽい味。
インパクト重視かな?と、あまり期待はしていなかったが予想を覆す味噌の味!この味なら道外の旅行客にも札幌の代表的な味噌ラーメンの味としてお勧めしたくなる” by相方談
しょうゆラーメン ¥800
一方、私のしょうゆはみそよりも葱の山は低いのですが、デフォで大判チャーシュー2枚がトッピングされ登場
まずは混ぜずにスープを飲んでみると、薄いと感じる味
急いで底から混ぜ合わせ蓮華に掬うと色の変化もはっきり分かり、札幌のしょうゆラーメンらしい濃い醤油色のスープなりました!
見た目が濃いからといっても味はまろやか。深みのある味わいで、麺を食べる前にレンゲが止まらなくなります
醤油色に染まった札幌麺らしい黄色い縮れ麺(森住製麺)は、若干固めの茹で加減で香りが良くスープの絡みも抜群
葱だけでなくもやし(炒めではなく茹で?)もたっぷり入り、野菜がたくさん摂取できるのも嬉しい
とろけるチャーシューも好みですが肉感を感じられるチャーシューは食べ応えがあり味わい深く、こちらも好み
ラード油膜が張るこってりな札幌ラーメンとは異なり、どちらかというとあっさり系の札幌ラーメンで、飽きる事なく最後まで美味しくいただける一杯でした
ごちそうさま
そうそう、卓上の味変はアイテムはホワイト・ブラックペッパー・一味の他、胡椒と唐辛子に陳皮も合わさる辛みスパイスもあり
感じの良い接客にもですが、席上には囲炉裏に吊ってありそうなトボケ顔の魚を発見し、ほっこり気分にもなれるラーメン店
軟白ねぎ
帰り際に出入口至近の冷蔵庫に美味しいネギの秘密を発見
一般的な長ネギよりも柔らかく瑞々しいといわれる軟白ねぎだからこそ、苦み・辛みも無くシャキシャキ感と甘みを楽しめたのですね!
味も然ることながら風格漂う暖簾にも老舗風情を感じられ、くぐって良かったと思えるラーメン店
お会計時に飴ちゃんもいただきました。テキパキした接客の中に温かみも感じ、1度訪れたならば再訪したくなる店でもあるように感じます
狸小路6丁目
『喜来登』の向かい側は、おでん屋『ちくわ』を先頭とした“狸小路市場”
2軒隣りには、1Fは団子をはじめとする和菓子などの販売、2Fは昭和が香る落ち着いた雰囲気の寛げる喫茶店
りんごタルトの味は格別!
などなど、狸小路6丁目は美味ものがいっぱい
さて、この日は温度の急激な上昇で路面状況がカフェオレみたい…
歩道を歩いていても車からカフェオレの滴が飛んできて大変
とはいえ、陽が当たらない場所には氷柱が君臨
排水溝の水が氷柱になったようですさまじい光景
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札幌で正統派札幌味噌ラーメンを食べたくなったら大公!というのは、来札当初から今も変わらず
なのですが、残念な事に昨年GW辺りから現在までコロナ禍の為に臨時休業中
札幌駅南口・赤レンガ庁舎から割とすぐのビル群の狭間
昨今は進化系などの幅広いジャンルのラーメンが登場していますが、やはり定番とも言える安心感のある札幌ラーメンの味わいにほっこり