札幌のスーパーの鮮魚コーナーに並んでいる
魚には見えないお魚
英名/ Smooth lumpsucker
共栄市場(琴似)の鮮魚店
珍風景が大好き相方がメスとオスのごっこ2尾が仲良く並ぶ姿を見つけ激写

興味を持った相方はホッケに追われほよほよ逃げるごっこが愛嬌がある!と
調べたりしていました
さてスーパーの『ごっこ』はというとパック詰めされ押しつぶされ
魚というよりは黒い物体にしか見えなかったのですがラップを取ると何だかキュート
そしてぬるぬるの魚体を裏返すと
これまた魚にしては珍しい吸盤があるのも特徴的
鍋用(汁用)に捌かれた『ごっこ』も鮮魚コーナーに並んではいたのですが、吸盤が見てみたい相方達ての希望で1尾丸ごと購入したのは良いものの
調理担当は私…
函館・戸井漁業協同組合さんの「ごっこ汁」のつくりかたを参考にレッツクッキング
本来はオス・メス各1尾を使用し作るそうですが
相方と2人分なので2尾も多いかとオスのみ
それでは『ごっこ』の初調理スタート!
これまでにも東南アジアなどで珍しい魚を捌いた経験はあるにはあるのですが、こんなにぬるぬるのお魚は初!
これは包丁では無理だと思いキッチンばさみへチェンジ

タイの魚市場で出会った愛嬌のある魚たちもなかなかの強者ですが、ごっこの圧勝ですね!
内臓を取り除いた『ごっこくん』!
戸井漁業協同組合さんの⑤の工程”魚全体に熱湯を注いで、ヌメリを取ります”へ移りたいのですが上手くできるか自信がなく
鍋に湯を沸かし熱湯にドボンしようと思うも可愛らしい『ごっこくん』の顔に躊躇
思い切って熱湯に放りいれると
すぐさま魚体の色が変色
慌てて冷水をあてるとポロリと皮が剥がれました
何だか怖くなって冷水をガンガンあて、変色した皮?ヌメリを剥がすという荒業で対応
身がしまり別魚になっていく湯上りごっこくん
ヌメリがさっぱり落ち
つやっつやのピッカピカ
ダイエットしたみたいに身が引き締まりました
その後、身を切り捌き
もう一度水洗い後キッチンペーパーで水気を拭き取り下処理完了!
オスのごっこのお腹の中は殆どがこの白い肝
こちらも食用
白子もあり
※メスのごっこちゃんには卵があるそうです
出汁昆布・醤油・酒のみでつくったごっこ汁が完成!!
※具材は適当に冷蔵庫にあるもので見繕いました
ぷよぷよプルプルなのに出汁はしっかり出る凄い魚『ごっこ』の味わというと、取っつきやすい味ですが食すのに躊躇してしまう皮の色目とゼラチン質
鱈や鮭のように万人受けするかどうかは謎
この日の晩酌にはその他お初の2品もあり
北海道・東北地方で食される郷土料理だそう
キャベツなどの野菜と身欠きニシンを米麹・塩で漬け込んだ一品で、程よい酸味とにしん独特の風味が野菜にも移り美味
塩分濃度も高くないそう
こちらも珍しい物好きの相方の切なる希望で購入したヤナギダコの卵巣

相方が既に記事に
札幌のスーパーの鮮魚コーナーに並ぶ姿を初めて見たあの日から
購入までには2ヶ月弱の心の準備と勇気を要した
どちらも旬は冬の限られた時期だけと短く
そろそろ札幌のスーパーの鮮魚コーナーに並ばなくなるかもしれません
良い食経験になる事間違いなし!
ごっこ汁・たこマンマ共に初食は飲食店のプロの味から食される事を推奨
実はもう口にする機会がなくても良いと思うほど両方共苦手になってしまったんです