高松競輪場のはす向かいの三叉路に、ホカ弁屋と肩を並べ佇む小さな手打ちうどん屋
茹で立てのうどんと揚げたての天ぷらが評判だそうで、食欲と興味を掻き立てられ訪れてみました
開店前から並びができるほどの人気店との事で、開店時刻2分前に到着してみると噂通り既に7名の先客あり
後続に接続し開店時刻を待っていると、午前11時ジャストに物腰が柔らかそうな大将が暖簾を持ってお出まし
そして、暖簾がかかり先頭の客から1組ずつ入店→券売機で購入→着席という流れ
着席と共に食券の半券をスタッフがちぎり、ざるうどんの客にはうどん出汁が入ったうどん猪口&薬味のペアがサーブされました ※お冷はセルフ
着丼するまで20分ほど待ったかな?
その間、カウンター越しに大将の手元を拝見させていただけたのですが、調理に集中する凛とした後ろ姿から片時も手を抜かないような丁寧な仕事がぶりが伝わり
味に期待が膨らみます
うどんを茹でる大将の横で天ぷらを揚げる女性スタッフ
お二人の阿吽の呼吸がこれまた素晴らしく、常に茹で立て揚げたてを提供できる技はここにありと感服しきり
そうそう、私たちは8,9番目で1巡目の茹で立てうどんではなく2巡目かな?と思っていたのですが、10人前を1度に作られていたようで1巡目で到着
大将の鮮やかな手さばきで盛り付けられた後、朗らかなホールスタッフの女性の手にバトンタッチされ
到着した相方オーダー
大きなエビ天が目を引きますね!
衣で大きくしたのではなく、ぎっしり身が詰まった大きいサイズの海老天
カラッとプリっと揚がり旨味も強く、エビが好物な相方の頬が緩みます
私はというと、 “かしわ(鶏肉)天&ざるうどん” のコンビ
まずは手打ちうどん。箸で持ち上げてみると層になっているのが分かり、早速啜ってみます
これがもう、凄まじく歯に押し返す力強い弾力で驚愕!そして、細い部分や薄い部分も混ざる不揃いなうどんから手打ちらしさも伝わります
半端ないコシのうどんは1本ずつ啜らなければ口の中に大渋滞が発生し、一旦箸を置きしばしリス顔でモグモグし続ける状態になってしまうという
体験したことのない讃岐うどん
喉越しを楽しむと言われるさぬきうどんとは一線を画す麺の様に感じました
揚げたてのかしわは、どちらかというと天ぷらというより唐揚げ風。熱々なのでハフハフした後にかぶりついてみるとカラッとサクッとジューシー
塩梅の良い味付けは、この味が苦手な人は少ないだろうと感じる万人受けしそうな味わいです!
個人的にうどん出汁が若干甘めに感じましたが、目の前で素晴らしい仕事をも拝見させて頂くことができ
満足度の高いうどんランチになりました
何も加えずともそのままで美味ですが、シンプルに塩と唐辛子が並びます
厨房を囲むL字カウンターと窓際沿いに各々10席ほどのカウンター席のみ
人気店ですが駐車場は広くはなく、ホカ弁屋と共同で4,5台分ほど
店の裏手は、釣り船などが並ぶ港で長閑な風景
方角を変えると、1927年創業の『四国ドック』も見えます。大型船も進水式でこの海に突入するのだとか
三叉路のもう一方は打って変わり、高松競輪も見える幹線道路
大型トラックなども頻繁に走り、小さな店の『麦蔵』の客席はその度に地響きがしているようにも感じました
メニューは5種類「かしわ・海老天・カレー・肉・ぶっかけ・かけ(冷の場合はぶっかけ)」の並or大
各メニューに番号付き
上記のメニューの中から食べたいうどんの番号を券売機に入力し食券を購入。このタイプの券売機は初見で興味深かったです
お店のタイプを知ろう
讃岐うどんのお店は、大きく分けて3タイプ
「一般店」、「セルフ」、「製麺所」
うどん県民外の私は、香川県内の讃岐うどん屋も『丸亀製麺・はなまるうどん』と同じで
“トレーを持って→うどんを注文→天ぷらなどを選び→会計”のセルフスタイルだと思い込んでいましたが
うどん県は割と一般店も多い上に、『麦蔵』の様にラーメン店の様な券売機式のうどん屋もあり
初めてうどん県でうどん巡りをされる場合はうどん県ネットオーダー方法を要チェック!