先日、相方から「とんかつを食べに行きたい!」と、珍しいリクエスト。最近ポストにトンカツ屋のデリバリーのチラシが何枚かあり、とんかつ気分になったらしい
チラシの店は東京・横浜で数店舗展開されている人気店”とんかつ檍”の札幌店なのですが、せっかくなので札幌にしかない”とんかつ専門店”へ
とんかつ屋方(やかた)
西18丁目駅(地下鉄)・西15丁目駅(市電)から徒歩10分もしない距離の円山地区に昨年夏にオープンされたとんかつ屋さん
店内
物腰柔らかな店主が迎えてくれた店内は、カウンター席のみで真新しさの残る清潔感のある空間
木で統一された奥行のあるカウンターテーブルにゆったり座れる椅子で、穏やかで落ち着いた雰囲気を醸し出しています
とんかつ屋方 メニュー
グラムでチョイスできるロースとヒレのトンカツに”ごはんと味噌汁を組合せ定食に”or”お酒と共にんかつを楽しむ”と、2通りのチョイスができるメニュー構成
銘柄ポークなのに良心的な価格なのも嬉しい
オーダー後に粉をはたきパン粉を付けて揚げてくれサーブまでしばし時間があり、第一印象通り物腰柔らかで気さくな人柄の店主と何気ない会話で楽しい待ち時間になりました
さて、まず最初にサーブされたのは、すり鉢に入った胡麻・塩(花藻塩/岡山県産)・香の物
胡麻を擦りウスターソースがベースの自家ブレンドソースと混ぜソースにしてくださいとの案内あり
ごはん・味噌汁 各¥100
続いて登場した味噌汁は、芳醇な麦の香りが堪らない福岡県田川群の安藤商店「無添加麦味噌」を使用されており、切干大根の食感が良いアクセント!そして、ピカピカに輝く銀シャリは、艶・粘り・甘味のバランスの良いコシヒカリ「夢つくし」(福岡県産)
味噌も米も福岡県産!伺ってみると店主は福岡出身だそうです!
ヒレ 190g ¥1,500
最後に登場したメインのとんかつ!相方のヒレカツは、上川郡清水町の「桃花豚」
桃花豚とは
「十勝の晴れ渡る自然のなかで育てられた鮮やかな桃の花のような色をした十勝清水産の豚たち。」をキャッチフレーズに生産され、赤(肉)と白(脂肪)のコントラストが桃の花のように鮮やかな青木ピッグファーム自慢の豚肉
肉眼で見ると、より一層に綺麗なピンク色に見えたヒレカツ!SPF豚だからこその揚げ具合 。豚肉の旨みが詰まりジューシーで柔らかく、ヒレカツなのにまるでローストポークのような味わい ※SPF豚=指定された病原体を持っていない豚肉
自炊でもヒレカツを揚げますが、ヒレ肉を棒状で揚げる調理は難易度が非常に高くチャレンジした事は未だなし
プロの技で揚げられたヒレカツを目にし、こちらへ足を運んだ甲斐がありました
ロース 200g ¥1,300
個人的に豚肉の脂身(白身)が苦手なのですが、敢えてロースをオーダーした私。ロースはヒレと銘柄が異なり、河東群鹿追町の「倶来夢(クライム)ポーク」
ヒレ同様にほんのりピンク色で肉と脂身のバランスが絶妙!
塩とカラシを付け一口食べてみると、甘味と旨みが詰まった豚肉とサクサクしたパン粉の歯触りとが生み出すハーモニーが口の中一杯に広がり
今まで食したローストンカツの中で1番美味に感じました
苦手だと思っていた脂身は口当たりが良く口の中でとろけ、さっぱりとした味わいでくどく感じないというマジック!
こちらの脂身なら、脂身が苦手な方でも食が進むかもしれません
ソースにバリエーションがあり、胡麻の風味が香るソース・塩とレモンなど好みでカスタマイズができ、最後まで楽しみながら食せるのも嬉しい演出
そして、忘れてはならないのがトンカツと言えばキャベツ!
ただの千切りキャベツと侮るなかれ!ふわふわで何とも言えぬ食感と甘味で、トンカツ同様に美味過ぎてビックリ!!
キャベツはそのままで食しても勿論美味ですが、カスターセットの中にある”玉ねぎ・人参・オリーブ”ベースの手製ドレッシングをかけると、更に旨味アップ
美味しくいただいた食後にほうじ茶のサービスがあり、口の中の脂を流し
ごちそうさま!
味・料理の演出・店主の人柄・店の雰囲気と、どれをとっても非の打ち所がないほどに満足度が高いランチとなりました
美味しくいただき店を後にし少し歩くと、アカツメクサ(ムラサキツメクサ)!?と思い、足を止めるも葉が違う!?
周りには白く可憐なハルジオン!?ヒメジョオン!?も
アヤメ!?菖蒲!?も咲いていました
似通った花は見分けが難しいですね…
これは、ナツユキソウ!
自信満々ですが、ナツユキソウにはセラスチウムなど別称もあり定かには分かっていません…
名前は分からずとも綺麗な花がたくさん沿道に咲く今の時期の札幌で、美味し物を食べ可憐な花も鑑賞でき
良き日になりました!