相方のひらめきで訪れたススキノの外れに所在する
めんこい茉季詩夢(マキシム)
風格漂うこじんまりした外観と店名の漢字“茉季詩夢”は当て字で“めんこい”と読むのかと思えば“マキシム”!
なんとも相方好みな店
“20時間煮込んだ、秘伝のスープ”・”塩味専門”の看板に期待しつつも、気後れしてしまいそうな店内が窓越しに見え一抹の不安を覚える私を横目にワクワクの相方
ガラガラっと入口の扉を開け一歩足を店内へ踏み入れると”うちはこれがお勧めだから”と、メニュー表を持ちおすすめメニューを指さしながらの店主からの第一声
飲食店の入店後のよくある対応とは異なり呆気に取られましたが、アッコ人形が見え何だか微笑ましい気持ちで着席
めんこい茉季詩夢 メニュー
店主から案内のあったメニューは赤字で★マーク付きの”しおバターラーメン”。そして、その数段下にもう一つのお勧めラーメンに私はロックオン!
実は最近飲んだ後の〆のラーメン1人前は量が多く感じる年齢に達し、ハーフラーメンがメニューに並ぶとは有り難い限り
お冷はテーブル上のピッチャーの用意ではなく、オーダーする際に店主が厨房からペットボトルに詰まった水素水を持って登場
ビンビール ¥600
ここを訪れたのは2軒目。水素水では味気なく思いラーメンの他にビールもオーダー
ビールを飲みながら着丼を待つ間、ラジオが聞こえる方へ目を向けると元プロ野球選手・監督の王貞治さんの写真を発見
私: “王さんの横は誰だろうね?”
相方:“店主だよ”
私 :“見たこともない選手だね”
相方: “違うって!店主だよ”
私: “あ!上には明菜ちゃんも!桑田さんも!王さんの横の選手は分からないけど”
相方: “だから、選手じゃなくて店主!!”
きぇー、顔面蒼白。実は軽い難聴の私は相方が店主という言葉を選手と聞き違えていたのです。店主に聞こえていたら失礼過ぎる…
よくよく写真を見れば、著名人の隣は全て若かりし頃の店主で同じ顔!気付かない私が頓馬ですね… ※着丼時に写真について伺うと、懐かしそうにお話されていたのが印象的
しおバターラーメン ¥900
白濁した香り高い白湯スープにバターが程よく溶け、彩綺麗なトッピングが丼を覆い尽くした具沢山の一杯は相方のオーダー
バターが入ることで白湯スープのクリーミィー度が一層増し、鶏や昆布の味わいも感じられコクがあり奥行きのあるスープにレンゲが止まらない相方
合わさる麺は、札幌らしい黄色いちぢれ麺でスープが良く絡み相性抜群
ハーフラーメン ¥550
私の一杯はハーフだけれどもレギュラーに見劣りしないトッピングで華やか!バターが入らない分あっさりの塩味でありながらもコクがあり、期待以上の味で箸が止まりません
ここの塩ラーメンならばレギュラーサイズで食べきれそうなほど美味に感じました
こじんまりした店内は、中央の大きなテーブルを囲むように椅子が並べられたテーブル席とカウンター数席
そんな7名も入れば満席になりそうな店内へ、私たちのラーメンが着丼後に後客のおひとりさまが来店
コントのようなやりとりが店主と後客との間で繰り広げられるとは露知らず、大泉洋さんのポスターも飾られた店内でラーメンを美味しく啜っていると
“しおラーメンをオーダーする後客→今日はカレーラーメンがあると勧める店主→食事の後だから入りそうにないけどそう言うならカレーラーメンで→え!?カレーラーメンにするの!?と不服そうな店主(相方が聞こえた範囲内では)客『!?』”
大まかな経緯ですが、一連のやりとりで気付いたのが店主は私の上を行く難聴の様でやりとりが噛み合わず…
それはさておき、助かったのは私の頓珍漢な発言も耳に入らずだった模様で
ホッ…
何はともあれミラクルなことが起きる率が高そうなススキノの外れの老舗ラーメン店!味もミラクルに美味しく満足な〆の一杯になりました
実はこのラーメン店を訪れる前に焼き鳥屋でマナー違反の客に遭遇しウンザリで撤収し、中島公園至近にベトナム料理店があったと思い出し歩くと
煌煌と輝く看板が印象的な焼き鳥屋を発見
入るか入らないか迷った末に喫煙可能店だった事も手伝い悪夢再びは回避したいと、再び歩き出した時に相方の頭に『めんこい茉季詩夢』がピコッと思い浮かんだのです
札幌で東南アジア旅気分を満喫しようと出掛け、インドネシア料理からのラーメン店ではありましたが
楽しい夜で〆られ悦
※尚、後客の方は常連客だった模様で、カレーラーメンを食せるか食せないかは常連or運だと思われます
※清潔感にやや難あり
追記
2021年2月28日 閉店