函館市電『十字街』電停の程近くに佇む趣深い建物
何度か前を通るものの何屋なのか分からない上に
一見では入店するのを躊躇してしまう店構え
旧梅津商店
敷居が高そうなお店にも感じられちょっと勇気が要りましたが扉をガラガラと開けると
店内の様子
外観から想像するよりも色々な物がずらりと並び、目がぱちくり
そして雪国ならではの2重扉で、もう一つの扉を引くと店内なのですが
どこにカフェがあるのか分からずレジのスタッフに伺うと
小さな箱庭
レジの奥の店名通り“箱庭のような空間”へ案内して頂きました
箱庭カフェ 雰囲気
全面ガラス張りで窓の外の中庭に雪が積もる風景が見渡せる店内は、木と白をベースにした温かみのある空間
火がおこされた火鉢も備わります
こじんまりしたスペースにぴったりのお1人様用席をメインにしたレイアウト
各々のテーブルや椅子は全て異なり、店内の端々まで拘りを感じられます
箱庭カフェ メニュー
オーダーしたドリンク&スイーツ
非常にオリジナリティー溢れる器で登場した相方のオーダー
“え!?何だろう?この初めて見る茶器は!凝ってるね~。小さいけれども重厚感がある。味はタイ産だから!?今まで飲んだ事のない緑茶の味で渋みは少なく円やか。
甘さ控えめのお菓子と良く合い5杯も飲んじゃった。” by相方談
私はというと、相方同様にまずは器に注目してしまいます!!
なんと陶器で作られたベトナム式のコーヒーフィルター!しかも吸い込まれる様な魅力を放ち「素敵な器ですね」と、伝えると
「陶芸家の父の作品なんですよ~」との事
さて、しばし待ち蓋を開けるとこんな感じ
珈琲豆自体豆は『Maayan Koffee(宝来町)』はこだて工芸舎ブレンドでベトナム珈琲ではないと伺いましたが、ベトナム気分も味わえ◎
勿論、香りも味も◎
「本日のお菓子のコンセプトは雪をイメージしてみました」との案内
お店の雰囲気と同様に独創性や芸術性の高い斬新な味!
スッと口の中でとけていくホワイトチョコと白餡がベースで、中にはさっぱりする柑橘系・外には食感の良いアーモンドがトッピングされ良いアクセント!
本当に雪のようなお菓子に感嘆
興味深い写真集“函館昭和ノスタルジー 我が青春の街角へ”等も並び手に取ってみると、カフェの雰囲気の相乗効果もありその時代へタイムスリップした気分に
工芸品
会計後に工芸品を見学させて頂きました
陶器でできたお雛様
版画で絵付けをされたという器
どれもこれも重厚感のある洗練された作品ばかり
スタッフからの丁寧な説明もあり非常に有意義な時間になりました
尚、手頃な価格帯の渋い器もイイ感じでした
とにかく目新しく魅力的なギャラリー&カフェで立ち寄ってみて大正解!!
中庭の風景が移り変わった頃にまた訪れてみたいですね!
ごちそうさまでした
その後、電停へ向かうと
1番お気に入りの五島軒の車体が見えラッキーな気分にもなれた冬のある日の函館
はこだて工芸舎は陶芸家 堂前守人が主催する工芸ギャラリーです。
1997年に函館市宝来町で設立され、2015年に陶芸工房を備えた工芸ギャラリーとして函館旧市街の入口、路面電車の十字街電停の目の前にある旧梅津商店に移りました。
中庭の奥にある工房で作られた陶器を中心に、地元北海道の陶器や全国各地の工芸品、衣服やアクセサリー、北海道や東北の骨董品や古道具を扱っています。