長閑な風景が広がるドライブ道を姫路(兵庫)から津山(岡山)へ向かい走っていたこの日
丁度中間地点となる”佐用町(兵庫)”で名物料理をいただいてみました
住所:兵庫県佐用町佐用3073-4
営業時間/ 11:00-14:00・17:00-20:00
定休日/ 水曜日
佐用川沿いに佇む小さな店舗ですが、店前に幟が揺れていたり
ルーマニア国旗の様な目立つ色合いの看板が貼られていたりと
すぐ見つけられました
メニューを見ただけではオーダー方法に戸惑ってしまいますが、スタッフがアドバイスをしてくれるので問題なし!
まずは好きな牛内臓の部位・肉を選び+うどんorそばorうどんそばmixを選ぶという手順
オーダー後すぐにサーブされた“つけダレ”とビビッドカラーが印象的なプラグラスに入ったお冷
“醤油ダレ1:味噌ダレ1の割合で混ぜ合わせるのが当店のお勧めで、好みでゆず皮・おろしニンニク・一味をどうぞ”との案内があり
焼き上がりを待つ間にスタンバイしておきます
3種類の内臓肉(¥550×3) + うどん2玉(¥180×2)
10分待つか待たないかで登場したホルモン焼きうどん
スタッフが別の鉄板で焼いた焼き立てを“うちのはつけ麺のようにつけダレに付けて食べてくださいね”との案内付きで
席まで届けてくれました
手前の色の濃い肉が“つらみ”。頬からコメカミにかけての部位で“頬肉”とも呼ばれ、食感はやや固めですが濃厚なコクと後味のさっぱり感が魅力的
分類は内臓肉ですが正肉に近くホルモン系が苦手な方にもお勧め
コリコリとした食感が特徴的な牛の持つ4つの胃の1番目の胃”ミノ”
独特の臭みがあるといわれますが、こちらのお店のはしっかりと下処理がされている上に鮮度も良いからか全く臭みはなく美味
牛の腸の”ホルモン”。マルチョウ(小腸)とシマチョウ(大腸)に部位が分かれますが、たっぷり脂が付いているのでマルチョウ!?
大ぶりカットのぷりぷりで濃厚な脂がたっぷり付いたホルモンは味の要にもなりオーダー必須!かもしれませんが
脂身が苦手な方には好みが分かれるかもしれません
肉系に加え乾麺のような食感の平麺のうどんとキャベツなどの野菜が入るボリューム満点の焼きうどん
お好み焼もオーダーした事もあり、うどんは2人で1玉でも充分と思うほどでした
ホルモン焼きから遅れる事5分ほどで登場した相方リクエストの豚玉焼 ※マヨネーズ抜きでオーダー
パッと見、今まで食べてきたお好み焼よりも生地がユルイ様に感じましたが切ってみるとやはり柔らかく
そして、ふわふわのとろっとろっ!
後に口コミをチェックすると『どろ焼き』の様だと書かれている方もいらっしゃり、前日に姫路で食べそびれたどろ焼きを
佐用で食せたようでラッキー
半個室の鉄板付きの席が数卓の他、目の前で調理の様子を拝見できる大きな鉄板付きの席もあり
“とうちゃこ”という言葉が印象的な自転車で旅をする『にっぽん縦断 こころ旅(NHK BSプレミアム)』の俳優 火野正平さんも訪れられた模様
その他にも著名人のサインがたくさん飾られていました
日本津々浦々まだまだ知らない名物料理がたくさんあると感じた一軒でもあります
さて、『ふじ』から5kmほど。400年前の景観が今も残るといわれる因幡街道の宿場町として栄えた平福へ
趣のある町並み
空き缶で作られた風鈴にも風情があります
素敵な外観のカフェにも缶の風鈴が揺れ、立ち寄りたい気持ちもあったのですが如何せんホルモンうどんでお腹いっぱい
珈琲も入りそうになく断念
腹ごなしも兼ね、ぶらりぶらりと歩きます
細い路地を歩くと、昭和の時代にタイムスリップした気分
歴史のある街で子供の頃の通学路を思い出すようなノスタルジックな風景にも遭遇できた平福散策
穏やかな風景にほっこり和みました
そうそう、あと数kmで『ふじ』へ到着しそうという地点
至って普通に感じた山間の街を走っていると
山肌に三日月!!
後に調べてみると、この地域は合併され現在は佐用町ですがかつて三日月村
更に歴史を遡ると江戸時代は三日月藩だったそう
三日月藩森氏の陣屋『三日月陣屋(播磨・三日月陣屋跡)』が史跡として現存しているそうで、素通りしてしまったのが悔やまれます
佐用名物ホルモン焼うどんとは
約70年前に佐用町で生まれた『ホルモン焼うどん』
鉄板でホルモン・野菜・うどんを焼いて、店ごとに違う味の”つけダレ”で食べる、ちょっと変わった鉄板料理です。
町のソウルフードであり、訪れる方々に自信をもっておすすめするご当地グルメでもあります。
佐用町には12軒のホルモン焼きうどん屋があり、食べ歩きも楽しそうですね!